・過去から学ぶ防災教育の普及

私たちは昔から数多くの災害に見舞われ、自然の恐ろしさを体験してきました。しかし、時間が経ち、日常生活が戻ると、被災の記憶は薄れがちです。天災は忘れたころにやってきます。来たるべき災害に立ち向かうには、過去の教訓から学ぶことも必要不可欠です。災害の記憶を風化させず、未来へ伝えていくさまざまな取り組みが必要です。

石碑には、大雨で川の水が氾濫したことや、逃げる暇がないほど突然だったことなど、当時の状況が克明に記されています。

石碑の教えを守り、災害の被害を抑えることができた集落が岩手県宮古市にあります。
東日本大震災で津波が襲った姉吉地区は、港で船や加工場などが流されました。津波の高さは40メートル以上で、マンションに例えると13階の高さです。しかし、この地区11世帯の住宅は高台にあり、被害にあわずに済みました。


・地域の気運を高める防災イベント

私は豊田地域での交流会を防災をテーマにした「防災運動会」として開催しました。この取り組みは、地域の皆さんに防災の気運を高めていただくことと、つながりの重要性を認識していただきたいという狙いでした。行政・福祉・医療・消防・警察・包括・学校など、様々な関係機関と幅広い年代の方々がともに協力し活動しました。ひとつの目的を皆が輪になり共有できるイベントとなりました。

防災〇×クイズ
簡易担架のリレー
大釜でつくるカレーライス

・計画的なインフラ整備で地域を守る

<従来の取り組みと「グリーンインフラ」の取り組み>
河川、都市、海岸等幅広い分野で、社会資本整備事業や土地利用に求められる効果を発現させるため、自然環境が有する機能について、地域とのコミュニケーションを図りつつ、技術的検討、制度上の機能担保等を十分に行ったうえで活かしています。